膝蓋骨 (パテラ) 内方脱臼の1歳マルチーズ×プードル
症例

1歳、マルチーズ×プードルのmix。
たまに後肢をかばう(間欠的跛行)との主訴で受診されました。
術前の歩様はこちら。
X線検査


触診およびX線検査にて膝蓋骨内方脱臼と診断しました。
外科治療
滑車造溝術
滑車表面の軟骨を温存しながら、溝を深くします。



脛骨粗面転移
膝蓋骨(パテラ)は膝蓋靭帯上に存在しますが、その付着部である脛骨粗面が正中よりも内側にある場合、外側に移動させます。

その他、外側支帯縫縮や内側開放術を組み合わせて、脱臼しないように制御します。


術後経過
手術翌日から元気に歩き回っており、退院しました(歩様はこちら)。
膝蓋骨(パテラ)内方脱臼の治療について
膝蓋骨内方脱臼は小型犬に多く、若齢から発症します。
その多くは無症状ですが、間欠的跛行(たまに後ろ足をかばう)の症例もいます。
無症状だからといって治療の対象外ではありません。
膝蓋骨内方脱臼を放置すると以下のリスクがあります。
滑車表面の軟骨の擦り減り、骨関節炎、変形性関節症の発症
前十字靭帯断裂
擦り減った軟骨や骨関節炎に対する根本治療はなく、前十字靭帯断裂には侵襲性の高い手術が必要になります。
当センターでは、膝蓋骨内方脱臼の重症度を正確に評価し、適切な治療プランをご提案します。
